Maiko Horisawa

堀澤 麻衣子

2000年、世界で活躍するプロデューサーと音楽制作したいという想いを胸に渡米。現地の電話帳を購入し、音楽事務所などにカタコトの英語で電話アプローチを開始する。しかし思いだけでは現実は変わらず、帰国を余儀なくされる。

2度目の挑戦もあえなく断念。それでもあきらめずに2012年には3度目の挑戦のため渡米。

ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンなどをプロデュースし、エミー賞5回受賞、グラミー賞3度ノミネートされたプロデューサー「スティーブ・ドーフ」に出会い、日本人として初めて「声」を見いだされる。

スティーブは、マイケル•ジャクソンのアレンジを担当したビル•ロスに編曲を依頼、そのほかポール•マッカートニーのドラマーや、マライヤ•キャリーのピアニストなど、グラミー賞常連の音楽チームを結成し、アルバム「Kindred Spirits(キンドレッドスピリッツ)-かけがえのないもの-」を制作。

同アルバムはヤマハミュージックコミュニケーションズに「近年稀に見る世界クラスの作品」と評価を受け、2014年6月25日にメジャーリリース。20年の自主音楽活動を経て、40歳でついに念願のメジャーデビュー。

ボイス&メンタルトレーナー、著者、歌手という3つの顔をもち、日本各地で精力的に活動している。

Music

ソロアルバム

  • 1stアルバム:「ソル・アウラ・ヴィータ〜太陽・風・生命〜」 (G.U.Records)
  • 2ndアルバム:「素晴らしい世界〜Wonderful World〜 」(Amato Musica)
  • 3rdアルバム:「Kindred Spirits -かけがえいのないもの」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

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Angel Streamアルバム (千代正行とのユニット)

  • 1stアルバム:「Ave Maria」 (Amato Musica)
  • 2ndアルバム:「Re-Birth ~きっと変われる~」 (Amato Musica)
  • 3rdアルバム:「旅立ち」 (Amato Musica)

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楽曲提供

  • 「冬の馬」「ドリームシアター」- アルバム「Clip Mix Vol.2(オムニバス、Clip Light Records)」
  • 「宇宙(そら)からの贈り物」 – アルバム「Dreams for Babies」(オムニバス、ハッツアンリミテッド)」

ボーカル参加作品(一部)

  • 映画「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」(脚本・監督:永田琴、主演:道端ジェシカ・門脇麦)
  • 映画「チャーリーとチョコレート工場(日本語吹き替え版)」(ワーナー・ブラザーズ)
  • 映画「コープス・ブライド(日本語吹き替え版)」(ワーナー・ブラザーズ)
  • 映画「ポーラー・エクスプレス(日本語吹き替え版)」(ワーナー・ブラザーズ)
  • アニメ「交響詩篇エウレカセブン」オープニングテーマ (DefSTAR RECORDS、オリコン8位)
  • TVアニメ「神曲奏界ポリフォニカ」
  • TVアニメ「トリニティ・ブラッド 」
  • TVアニメ「ファンタジックチルドレン」
  • TVテレビ朝日ドラマ「最後の晩餐」
  • CM「久光製薬 天然泥パック(フランス語編)」
  • CM「SANYOオールスター 野球スポンサー企業」
  • ゲーム 「ビートマニア」シリーズ
  • ゲーム「ZONE OF THE ENDERS」オリジナル・サウンドトラック(KONAMI/Kojima Productions)

など多数

Books

著書

Back Story

これまでのこと

気がつけばいつも歌っていた。

歌を好きになったのはいつの頃だろう。思い返してみても、それがいつだったのか分からないくらい、気がつけば歌は日常に入り込んでいました。

母に小さい頃のことを尋ねると、「犬のおまわりさん」をスプーン片手に熱唱していたことや、「母を訪ねて三千里」のレコードをかけては、ベランダのブランコに座り、主人公の「マルコ」になりきって歌っていたことを教えてくれました。

悲しみにくれる表情で目に涙を浮かべて歌う娘。ブランコを勢い良く漕きながら(馬に乗っているつもり)曲に入り込んで歌う娘。母としては「この子、本当に大丈夫かしら?」と思っていたそうです。

そんな歌が大好きだった5歳のころ、人生に大きな影響を及ぼす衝撃的な出来事がありました。父が、わたしに戦争のドキュメンタリー映画を見せると言うのです。

まだ5歳の子どもに悲惨すぎると母は反対しましたが、父の「本当にあったことは、知っておかなければ」という強い想いによって、映画館へ足を運ぶことになりました。

小児外科医であった父。今まで何人もの子どもの死を見続けてきた人間として、命の尊さを伝えたいという、父なりの教育だったのでしょう。

そのとき映画館で目にしたもの。それは、わたしの心に火傷のような衝撃を残していきました。

全身が焦げてしまった人、影だけになってしまった人。あまりの悲惨さに驚きながら、父のように命を救うために身を捧げる人がいる一方で、命を奪う戦争があるという現実に、深い悲しみと矛盾を感じました。

大人になったら、「傷つける」側ではなく、「救う」側になりたい。争いをやめ、心がつながる「やさしい世界」をつくりたい。幼心に、強く想いを刻んだ瞬間でした。

雲雀(ひばり)のように歌い続けたい。

5年生になると、オーディションを受けて合唱団へ入りました。そして中学1年、13歳のときに参加した海外公演で転機が訪れます。

回った先々で、音楽の持つ力のすばらしさに、大きなインスピレーションを受けたのです。

たとえ言葉が通じなくても、音楽が流れた瞬間、その場にいる人と、心と心がつながっていく感覚。勇気のあるメロディはこころに勇気を芽生えさせ、あたたかなメロディは乾いた心に、温かい記憶と希望を思い出させる。

これなら言葉を越え、国境を越え、年代を越え、心と心がつながる瞬間をたくさん提供できる。

日々に散りばめられた、かけがえのないものを思い出す時間を音楽がつれてきてくれる。音楽によって、心が穏やかになった人が世界中に溢れたら、きっと世界中は笑顔に、平和になっていく。

公演で歌っていた「Sound of Music」の歌詞に、こんな一節があります。

“雲雀(ひばり)のように歌い続けたい”

この歌詞を口にしながら「音楽はこんなにも力を持っている。そんな音楽を、歌を、わたしは歌い続けたい!」心の底から強く思いました。

わたしは歌手になる!一生歌い続ける!13歳の私は、どんな人生を歩むのか、はっきりと心に決めたのです。

全ては明日へのレッスン。

21歳の時、のどにポリープが見つかりました。13歳のとき、歌手になると決め、当然そうなるものと信じてきた私にとって、声を失うかもしれないという恐怖はものすごく大きなものでした。

手術をする以外には選択肢はありませんでしたが、手術の後の数ヶ月間は、歌うことも、ましてや声を出すことができず、まるで鳥かごの中に閉じ込められているようでした。そのとき感じた不安、恐怖、苦しみ、怒り、絶望感、今でも忘れることはありません。

しかし、一見困難に見えること。
それはいつもギフトとセットでした。

のどの手術後には、今までの歌い方に加えて新たに呼吸法を取り入れたオリジナル発声法を開発し、今の声へと辿り着くことができました。より自由に歌を歌えるようになったのです。

また、その発声法を学びたいという声をたくさんいただいたおかげで、今のボイス&メンタルスクール「Amato musica(アマートムジカ)」があります。

これまで数えきれないほど沢山の試練がありました。
何度も転び、何度も起き上がってきました。
今では起き上がり方も上手くなりました。

どんなときも、出会いと歌がわたしを支えてくれたのです。

People

出会い

1. スティーブ・ドーフとの出会い

2014年に発売したメジャーデビューアルバム「Kindred Spirits」。このアルバムを通して、様々な出会いがありました。

ひとつめの出会いは、音楽プロデューサーのスティーブ・ドーフとの出会い。彼との出会いによって、私の歌手としての第二の人生が幕開けました。

ロサンジェルスで彼との初対面。夢にまで見た世界最高峰の音楽家との共演。これまで感じたことが無い音の喜びに溢れた世界。そして、自分ひとりでは挑戦しえなかった音楽ジャンルへの挑戦。

新たな世界への扉を開いた私は、これから起こる未来の可能性を感じ、喜びに溢れていました。

しかし、喜んでいられたのも束の間でした。レコーディングが始まった途端、数々の困難が私に降りかかってきました。

ネイティブ並に求められる英語の発音。私自身の歌への想いと、スティーブの歌への想いのズレ。

もう無理だと何度諦めそうになったことか。細かいことを上げればきりがありません。本当にあの時を思い出すと、よく逃げ出さなかったなと、自分で自分をほめてあげたくなります(笑)

私にとって、アメリカでスティーブと共に歩んだ4か月間は、人生の喜怒哀楽を全て詰め込んだ、ジェットコースターのような毎日でした。

そして、この経験が今になってみれば、スティーブと私の魂の絆「Kindred Spirits」を形成してくれた、私にとって代えることができないかけがえのない時間だったのです。

そう、このスティーブとの深い絆が、私が歌手として、一人の人間として、歩み続けていく力を、エネルギーを、与えてくれます。

一流の作曲家との深い絆が、私の歌手としての自信をいつも、呼び起こしてくれます。スティーブとの出会いは私にとって、とても大きなギフトです。

スティーブ、本当にありがとう。

2. 仲間との出会い

二つめの出会いは、わたしの音楽活動を支えてくれる仲間との出会い。

今の私には沢山の素晴らしい仲間がいます。

アメリカのエージェントであり音楽面をフルサポートしてくれる仲間、
日本で私の音楽活動を全面的にサポートしてくれる仲間、
メジャーデビューする前から私をサポートしてくれるボイトレスクールの仲間、
そして、私の音楽を愛して下さり、応援して下さる仲間。

本当にたくさんの仲間に囲まれ、日々私は喜びを感じています。

あの時もしアメリカへの挑戦を諦めていたら、夢への一歩を踏み出していなかったら、こんなにも素晴らしい仲間に囲まれていただろうか。考えると少し怖い気持ちになります。

一歩を踏み出すことができたのもまた、私の無謀な挑戦を見守って、温かく送り出してくれた仲間のお蔭です。

本当に沢山の仲間が、私の人生をかたち作ってくれていること。
私もまた、その仲間たちに歌を通じて、恩返しをしたいと思っています。

このような素晴らしい仲間に囲まれていること。
心の底から感謝しています。

これが今の私を支える、とても大きなギフトです。

3. わたし自身との出会い

三つめの出会いは、わたし自身との出会いです。

このアルバムを通して、今まで知らなかった自分の声や表現に出会うことができました。

これらの出会いを通して、今、本当に歌うことの楽しさと幸せを味わっています。

夢を追いかけて走る人。
夢敗れてしまった人。

孤独にさいなまれている人。
辛い病気に苦しんでいる人。

自分には命を救うことはできないけれど、心を救う歌を届けたい。
生きることへの希望を見つけ出し、優しくなれる人を増やしたい。

わたしたち人間すべてが「Kindred Spirits(キンドレッド・スピリッツ)= 一つ魂」であることに気づくために・・・。

Dream

これからのこと

私には夢があります。

いつの日か、私の歌声を世界中の人々に届けること。そして、私の歌声を通じて、人々の心が平らかに、穏やかになること。私の歌声で世界の人々を幸せにすること。

これが私の夢です。
とても大それた夢だと思うでしょう。

私もかつては、このような夢を口にすることを憚りました。「偽善者と思われるかもしれない」と人に言うのを躊躇いました。

でも、今は違います。私は、心の底から「この夢を実現したい」、そう思うようになりました。

歌に人生を捧げ、自分を信じ、夢に挑戦し続けたこと。そして何よりも、私が歌に魅せられ、歌の力を感じ、歌によって救われてきたこと。

歌の持つチカラ。
何よりも私がこのチカラを信じ続けることができたこと。
これが私が歌い続ける理由。

歌のチカラで世界の人々を幸せにする。

このことを、私の人生を以って証明します。
迷いません。
諦めません。
私は、歌い続けます。

そんな私を温かく見守って、応援して、励ましていただけたら、
これ以上幸せなことはありません。

「歌のチカラで世界の人々を幸せにする」

共に歩んで下さる方々に、愛と感謝をこめて。

堀澤 麻衣子